韓国ドラマは日本でも根強い人気がありますが、日本のドラマとはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの異なる特徴を比較した上で解説するので、これから韓国ドラマを観ようとしている人は是非チェックしておいてください。
※韓国ドラマも多数取り扱うVODサービス「ユーネクスト」

韓国ドラマと日本ドラマの「内容」の違い
リアリティに欠ける
韓国ドラマは、良く言えばドラマティックな展開が多いですが、「実際にはこんなことあるわけない」と冷めた見た方をされそうな、イマイチ現実味のないストーリーも多いです。
それに対して日本のドラマは、視聴者からの共感が得られるように、現実でも起こりうるような展開や演出を考えられていることが多いです。
やたらと回想シーンが出てくる
日本のドラマでも回想シーンが出てくることはありますが、せいぜい一瞬フラッシュバックしたり、短時間の回想であることがほとんどです。
一方、韓国ドラマでは回想シーンが頻繁に出てくるのが特徴です。
日本のドラマを普段から見ている人は、韓国ドラマを見ると「回想シーンが多すぎる…」と気になってしまうこともあります。
ほとんど恋愛が中心のストーリー
韓国ドラマのジャンルは圧倒的に恋愛ものが多く、ほとんどが恋愛を中心に進んでいきます。
さわやかな王道のラブストーリーから、ドロドロとした大人の恋愛などさまざまですが、ラブストーリーだけでなく、ヒューマンドラマや本格サスペンスなど他のジャンルのドラマも観たいという人からはワンパターンで物足りなく感じてしまうこともあるでしょう。

財閥や芸能界など煌びやかな舞台が多い
韓国ドラマの舞台は、財閥や芸能界など一般庶民とはかけ離れたものであることが多いです。
普段縁のないような華やかな世界観を感じることができるので、非日常的な世界に浸りたいという人なら楽しむことができるでしょう。
ドラマで出てくる部屋がおしゃれ
韓国ドラマでは、登場人物の部屋がおしゃれであることも注目すべきポイントです。
日本でもインテリアに興味がある女性からは、「韓国っぽい」と言われる、おしゃれでインパクトのある食器や家具、インテリア雑貨が人気を集めています。
部屋のインテリアを参考にするために、韓国ドラマをチェックする女性も多いです。
上下関係にシビアなことが多い
韓国ドラマでは、架空のストーリー・人物同士でありながらも上下関係には厳しいという点がリアルです。
先輩・後輩の関係や嫁姑、親子関係などでもそのような様子がはっきりと感じられ、韓国では日常的に上下関係を重んじているということが伝わってきます。
悪役は最後までずっと悪役
日本のドラマの場合は、最初は悪役でも登場人物との関わりの中で改心したり、後々、味方になるなど悪役ではなくなる展開が多いです。
しかし、韓国ドラマでは悪役として出てきた人物は、最後まで態度を変えることも心を入れ替えることもなく、ずっと悪者であることに徹しているのが特徴です。
感情的になる場面が多い
韓国ドラマでは、やたらと感情的に叫んだりオーバーなリアクションをするシーンが多いです。
そこに引き込まれてしまうという人もいますが、わざとらしく感じて萎えてしまうという人もいます。
はっきりとわかりやすく感情を表現するのが韓国流といえるでしょう。
登場人物はナルシストが多い
韓国ドラマに出てくる人物は、現実ではなかなかいないような美男美女ばかりです。
そのため、ナルシストのような役柄も多いです。
かっこつけて振る舞う男性や、自分が美しいことをよくわかっていて自信たっぷりに振る舞う女性もよく出てきます。
確かにナルシストになっても仕方ありませんが、態度に出すことで見ている日本人はげんなりしてしまうこともあります。
記憶喪失や大病・交通事故という展開がよくある
韓国ドラマでは、記憶喪失や大病・交通事故といったびっくりするような展開がよくあります。
「普通はこんなこと起こらない」と思うようなストーリーが多いです。
最初は引き込まれていても、慣れてくると「またこういう流れが…」と呆れてしまう人もいます。
よくあるストーリーでわかりやすい
韓国ドラマは日本のドラマと比べるとストーリーが単純明快で、わかりやすいものが多いです。
最後に伏線が回収されるとか、ラストにどんでん返しがあるなどというストレーリーはあまりありません。
観ていてあまり頭を使うこともなく楽ですが、じっくり推理をしたり結末をいろいろと想像したい人にはおもしろみを感じないでしょう。
韓国ドラマと日本ドラマの「製作」の違い
基本的にオムニバス形式はない
日本のドラマは、複数の人物のストーリーをまとたり、1話ごとにストーリーが完結するオムニバス形式になっていることもよくありますが、韓国ドラマではそのような形のドラマはあまりありません。
基本的には主人公の視点を中心にして、最後まで一つの物語が進んでいくという流れとなっています。
ドラマでもタブーとされるものがある
日本のドラマでは、架空のストーリーなので出てくる物が問題とされて、ぼかしが入るようなことはほとんどありません。
しかし、韓国ドラマではスポンサー以外の企業のロゴが入ったもの、喫煙シーンや料理以外の用途で使われるナイフや刃物はタブーとされています。
映像が全体的に明るく感じる
韓国ドラマは日本のドラマと比較すると、全体的に映像が明るくはっきりしていると感じることが多いです。
そのせいか日本のドラマよりも登場人物の顔が不自然に白っぽく綺麗に見えたり、日常的な生活感が感じられないという人もいます。
明るくて観やすいのはいいのですが、明るさが不自然であまり現実味がないという印象を持たれやすいです。
1話の長さは60分~70分の作品が多い
日本のドラマは、短い物だと20分程度、一般的なドラマでも50〜60分弱の長さであることがほとんどです。
一方、韓国ドラマは1話の長さが60分~70分であることが多く、日本のドラマより尺が長いという違いがあります。
1話にそれだけボリュームがあるということになります。
さらに、日本のドラマは最終回までの話数も多いので観るのが面倒くさいという人もいれば、見応えがあってもう日本の短いドラマでは物足りないと感じる人もいるでしょう。
※韓国ドラマも多数取り扱うVODサービス「ユーネクスト」

ドラマの間にCMがない
日本のドラマは、区切りのいいところで度々短時間のCMが入ります。
これはスポンサーがいるため仕方のないことです。
しかし、韓国ドラマではドラマの途中にそのようなCMが入ることはありません。
韓国ドラマにもちろんスポンサーは存在しますが、CMを流すタイミングが異なります。
韓国ドラマの場合は、スポンサーのCMはドラマの最初と最後に流れる形となります。
そのため、CMの間にリラックスしたりちょっと他のことを少しする、という効率の良い時間の使い方をするのは難しいのですが、いいところで待たされてイライラすることはありません。
1週間に2回のペースの放送が基本
日本で放送されている一般的なドラマは、基本的に1週間に1度というペースで放送されていることが多いです。
それに対して韓国ドラマは、1週間で2回、月火あるいは水木など連続して放送されるのが基本です。
これは、韓国ドラマは日本のドラマに比べて話数がかなり多いため、2倍のペースで放送をしなければなかなか終わらなくなってしまうことも理由です。
1週間待たなくても次の展開を知ることができるので、続きが気になってしかたないという女人にもおすすめです。
ドラマの終盤になると時間が間に合わず「生放送化」する
日本のドラマはほとんど終わりまで撮影をしてから放送が開始されますが、韓国ドラマの場合は半分くらい撮り終えたところで放送が開始されます。
そのため、ドラマが終盤にさしかかると次第に時間に余裕がなくなってきて、放送日までに撮影が追いつかなくなることがあります。
放送直前に撮影をするというような生放送のようにタイムラグがほとんどない状況になることが多いのです。
視聴者の意見が第一に優先される
韓国ドラマでは、視聴者からの意見に従って脚本やストーリーを変更することが珍しくありません。
そのため、セリフの変更やストーリーの作り直しなども日常茶飯事で、ただでさえ放送日までに撮影ができる時間がないのにもかかわらず、内容の変更で余計に時間がかかることになります。
日本ではまず考えられないようなことです。
韓国ドラマと日本のドラマの違いを知って楽しもう
韓国ドラマと日本のドラマは、内容や制作の面でさまざまな違いがあります。
どちらにも良さがあるので、それぞれの違いを知った上でどちらも楽しんでみると良いでしょう。
コメント